【スピノサウルス】水陸両用タイプの巨大肉食恐竜

今回こんかいは、スピノサウルスについて説明せつめいするよ!

スピノサウルスは、映画えいが『ジュラシック・パークⅢ』で一躍いちやく有名ゆうめいになった、大型おおがた肉食にくしょく恐竜きょうりゅうだ!

映画の中では、ティラノサウルスくらいつよかったスピノサウルスだけど、最近さいきん研究けんきゅうから「そこまで強くなかったんじゃないか」って、暗雲あんうんが立めてるんだ。

はたして、その真実しんじつとは…!?

真実はいつも一つ!
目次

スピノサウルスってどんな恐竜?

名前スピノサウルス
学名Spinosaurus
意味トゲを持つトカゲ
分類竜盤目・獣脚類
食べ物肉食(魚)
時代白亜紀中期
時代(年数)1億1,200万~9,350万年前
生息地北アフリカ
全長約10〜18メートル
約6メートル
体重約6〜9トン
走る速さ

スピノサウルスといえば、大きなビレ(みたいなもの)が目につくよね。

スピノサウルスの化石。背中の骨がドドドドッて突き出てるね! 
引用:Wikipedia(スピノサウルス)Photo by Ryan Somma

これは、棘突起(きょくとっき)という骨なんだ。人間の背骨せぼねにもあるよ。

スピノサウルスの背ビレみたいなヤツは、巨大きょだい棘突起きょくとっきなんだ。

これがトゲのように見えるので、トゲをもつトカゲSpino=トゲ saurus=トカゲ)、という意味いみスピノサウルスSpinosaurusという名前になったんだ。

 

スピノサウルスは、水辺で暮らしていた説

実は水辺で生活していた??泳ぎも得意だったのかもしれない。

スピノサウルスの研究は、むかしいまとで、だいぶ考えが変わってきているんだ。

化石かせきの研究がすすむにつれて、こんなことが分かってきたよ。

過去の研究
最近の研究
  • 陸に住んでいた
  • 二足歩行
  • 泳ぎは苦手
  • 草食恐竜を食べていた
  • めっぽう強い
  • 水辺に住んでいた
  • 四足歩行
  • 泳ぎは得意
  • 主に魚を食べていた
  • まあまあ強い

最新さいしんの研究では、スピノサウルスは水辺みずべらしていて、歩き方は前足を地面じめんにつけた四足歩行しそくほこうおよぐのも得意とくいで、おもさかなをとって食べていたと考えられているんだ。

四足歩行の水辺暮らしだった言われているよ。どっちもカッコいいけどね〜。

 

スピノサウルスはもちろん陸でも生活できるよ。

つまり、水陸すいりく両用りょうようだったかもしれないんだ!なんだかカッコよくて、ロマンがあるよね!!

実は「水タイプ」だったかもしれないスピノサウルス

スピノサウルスは日本にもいた!

スピノサウルスの化石は今のアフリカ大陸たいりくで見つかったんだけど、実は日本にほんでもスピノサウルスの仲間なかまの化石が見つかっているだ。

しかも、5回も!

いつどこでどの部分
1994年群馬県神流町
2015年群馬県神流町
2018年和歌山県湯浅町
2020年福井県勝山市
2023年和歌山県広川町
見つかったのは歯の化石だよ!
ワンダー

近くで化石発掘体験イベントをやっていたら、みんなもぜひ参加してみてくれ!
スピノの歯をゲットできるかもしれないゾ☆

スピノサウルスがいた時代

スピノサウルスは、白亜紀はくあき前期ぜんき後期こうきにいた恐竜。

デイノニクスと少し時代がかぶっていたけど、ティラノサウルストリケラトプスとはきていた時代じだいちがうんだ。

スピノサウルスがいた時代は、ティラノサウルス不在ふざいのため、当時はスピノサウルスが肉食恐竜の中で最強だったのだろう。

スピノサウルスの能力値

ワンダー

スピノサウルスは、ティラノサウルスよりも大きな肉食恐竜だったけど、ティラノサウルスほど戦闘力せんとうりょくは高くなかったと思うんだ。
ただ、水陸両用の特殊体質とくしゅたいしつ地上戦ちじょうせんよりも水中戦すいちゅうせんの方が得意かもしれない。
ワンダーの想像やひいきも入ってるよ

大きさ

スピノサウルスは、最大さいだい個体こたいで、全長18メートルくらいだったと言われているよ。

かなり大きいね!

そして、スピノサウルスは水辺で生活していたと考えられているんだけど、25メートルプールに入ってもらうと、こんな感じ。

【スピノサウルス飼育キット】
同時飼育可能な個体数は、2体まで

 

スピノサウルスのおもさは、9トンと言われてたよ。

ティラノサウルスより、体がちょっと大きいから、体重も少し重たいね。

あと、スピノサウルスは骨も重たかったそうだよ。これは、水中すいちゅうもぐるのにいてるんだ!

攻撃力

巨大きょだい肉食恐竜なので、けっして弱くはない。

しかし、ティラノサウルスくらべると攻撃力こうげきりょくおとと考えられる。

スピノサウルスはティラノサウルスよりも大きいのに、なぜ攻撃力がよわいのだろうか?

 

それは、スピノサウルスの口のかたち秘密ひみつがあるよ。

 

ティラノは大口!スピノはおちょぼ口(?)

ティラノサウルスの口は大きくてはばもあって、ガッツリみついて破壊はかいする、ちょうパワーがた一撃必殺いちげきひっさつタイプだ!

一方いっぽう、スピノサウルスの口は細長ほそなが物をはさむための形をしていて、ティラノサウルスほどの力は出せなかったんだ。

ワンダー

トラバサミとトングみたいな感じかな〜。

物を挟みやすいスピノサウルスの口は、魚をとるのに向いていたと考えられているよ!

防御力

ワニのような皮膚だったと考えられているよ。平均的な5にしたよ。

すばやさ

スピノサウルスの走る速さは、わからない。

陸を走るよりも、水中で泳ぐほうが得意だったかもしれないね。

とくに、あの大きな尻尾しっぽ左右さゆうに動かして泳いでいたと考えられている。

ただ、この尻尾も、「泳ぐために使ったけど、魚をいかけるほど早く泳げたのかはあやしいものだ」という研究も出てきているんだ。

かしこさ

スピノサウルスがどのくらいかしこかったのかは、まだよくわからない。

ただ、スピノサウルスののうの大きさは、他の獣脚類じゅうきゃくるいの恐竜と同じくらいの大きさだったという研究があるんだ。

ワンダー

その他一切のことは、わかりません

一旦いったん、獣脚類の中でも特に脳が大きかったティラノサウルスよりも、ちょっと低い数値すうちにしてみたよ。

特殊

スピノサウルスは、背中の、尻尾、骨が重いことや、口先くちさきのセンサー、など、特殊とくしゅなものが多い。

そして、今後の研究で、さらに新たな発見もあるかもしれないんだ。

次の特徴とくちょうコーナーで詳しく話をしよう。

スピノサウルスの特徴

背中の帆

スピノサウルスで一番の特徴は、背中のだろう。その帆の高さは、高い部分ぶぶんでおよそ2メートル

この帆は、こんなことに使ったんじゃないかって言われているよ↓

帆の使い方

① ディスプレイ(てきへの威嚇いかく異性いせいへのアピール)
体温たいおん 調節ちょうせつ
③ 泳ぐときの
かじ

ワンダー

反対意見はんたいいけんもあるみたいだけどね!
でもせっかくだから、1つずつ見てみよう!

①ディスプレイ(敵への威嚇、異性へのアピール)

自分じぶんつよく見せるためのものだ。こういうのを「ディスプレイ」って言うんだ。

帆をとってみると…まあまあトカゲ。
帆がある方が強そうで、カッコいいね!
②体温調節

これはさだかではないけど、「この帆には血管けっかんめぐらされていたのでは?」と考える学者がくしゃもいるんだ。

血管が巡ると、そこをやせば全身ぜんしんの体温を下げることができる。

つまり、帆にかぜを当てて体温を下げていたという説だ。

ワンダー

ただ、最近では「帆には、ねつがせるくらいの血管は張ってなかった」という話もあるんだ。体温調節説は少し弱いかもしれないね。

泳ぐときの舵

スピノサウルスは水中戦すいちゅうせんけた恐竜、という可能性が高い。

なので泳ぐときに、この帆を上手じょうずに使ったんじゃないかって説があるんだ。

魚の背ビレのように、方向ほうこう転換てんかん姿勢しせいととのえるために使ったんじゃないかって言われているよ。

例:背ビレで方向転換して、獲物を追いかけるバショウカジキ

尻尾

スピノサウルスの尻尾は、たてひらべったい

スピノサウルスの尻尾は、大きく、きしめんのように平べったい。

この尻尾で左右にバタバタと振って、水中での推進力すいしんりょくにしていたのだろう。

もし、主に地上で生活するなら、尻尾が平べったい必要ひつようはないはず。むしろ邪魔じゃまだよね。

この尻尾の形も、スピノサウルスが水タイプの恐竜だった、ということを強く裏付うらづけているんだ。

骨が重い

スピノサウルスの骨は、密度みつどが高くておも

「泳ぐなら、かるいほうがいいんじゃないの?」って思うかもしれないけど、ぎゃくなんだ。重くないと、もぐれないからね。

ちなみに、ワニやペンギンも骨が重たいよ。

口先のセンサー

スピノサウルスの頭の骨を調べると、口先の部分にたくさんのあな空洞くうどうがあることがわかったんだ。

実はワニもおな構造こうぞうをしている。

ワニは、この穴で水圧すいあつを感じとり、水中で魚がどこにいるのかがわかるんだ。

スピノサウルスの穴もワニと同じように、魚を探すセンサーになっていたと考えられているよ。

スピノサウルスの頭の化石
引用:福井県立恐竜博物館標本データベース

スピノサウルスは、今後も新たな発見がたくさんありそうな恐竜

実は、スピノサウルスは、ティラノサウルスやトリケラトプスなどの有名恐竜より、研究が進んでいない。

それは、研究するための化石がなかったから

スピノサウルスの化石は1912年に初めて発見されて、ドイツに保管ほかんされていたんだけど、1944年に第二次だいにじ世界大戦せかいたいせん空襲くうしゅう破壊はかいされてしまったんだ。貴重きちょうなスピノサウルスの化石がなくなって、研究は進まなかった。

でも、そのあと、少しずつ新しい化石が発掘されていき、口、尻尾、足の形など、ちょっとずつ解明されていったんだ。

2020年以降も、毎年のようにスピノサウルスの新発見があり、どんどん新しい説が生まれているよ

数年後すうねんごには、全然ぜんぜんちがう恐竜になっているかもしれないね!

まとめ

泳ぐスピノサウルス
引用: Davide Bonadonna | Scientific Illustrator

スピノサウルスは、水中戦を得意をしたと考えられる大型肉食恐竜だ。今回、真実はわからなかったけど、水陸両用というところと、高い特殊性がカッコいい恐竜だ!

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