今回は、みんな大好きティラノサウルスだ!
『恐竜』といったら、だれもがまずティラノサウルスを思い浮かべるよね。
そんなティラノサウルスのことを、くわしく見てみよう!!
ティラノサウルスってどんな恐竜?
名前 | ティラノサウルス |
学名 | Tyrannosaurus |
意味 | 暴君トカゲ |
分類 | 竜盤目・獣脚類 |
食べ物 | 肉食 |
時代 | 白亜紀後期 |
時代(年数) | 6850万~6600万年前 |
生息地 | 北アメリカ |
全長 | 約10〜13メートル |
高さ | 約4〜6メートル |
体重 | 約5〜8トン |
走る速さ | 19km /h |
ティラノサウルス(Tyrannosaurus)の名前の意味は、暴君トカゲ(Tyranno=暴君の saurus=トカゲ)。
正式な学名は、ティラノサウルス・レックス(Tyrannosaurus・rex)。rexは『王』という意味。
T-rex(ティーレックス)って聞いたこともあるかな?このTは、ティラノサウルス(Tyrannosaurus)のTなんだ。
ティラノサウルスは属、レックスは種、になるんだ。
ティラノサウルスは、『ティラノサウルス科』の『ティラノサウルス属』の『レックス種』。
例えばライオンは、『ネコ科』の『ヒョウ属』の『ライオン種』。
こういう考え方だよ 。
今のところ、ティラノサウルスとティラノサウルス・レックス(T-rex)は同じと思ってOK!
なぜなら、ティラノサウルスはレックス種しか見つかっていないからなんだ。
あと、ティラノサウルスは肉食恐竜の中で最大級の大きさと言われているけど、同じ肉食恐竜の『スピノサウルス』の方がティラノサウルスより体が少し大きい。
スピノサウルスは大きな個体で全長18メートルあったと言われているよ!ティラノサウルスより大きいね!
ただ、あごはティラノサウルスの方が大きく、噛む力はティラノサウルスの方が強かったと考えられている。
さすが、『暴君トカゲ』!!
ティラノサウルスがいた時代
ティラノサウルスは、白亜紀後期にいた恐竜。
実は驚くことに、ティラノサウルスが存在していた期間はめちゃ短いんだ!(といっても、250万年もあるけど・・恐竜の世界ではかなり短いよ)
下の図の、赤い矢印がティラノサウルスがいた期間だよ。
他の恐竜と比べても、すごく短いね。
同じ時代に生きていた恐竜の中で有名なのは、トリケラトプスだね。
ちなみに、6600万年前で矢印が止まっているのは、恐竜大絶滅のため。
この大絶滅がなければ、王者の地位はもっともっと長く守れていたかもしれない。
ちなみに、「ティラノサウルスはスピノサウルスとどっちが強い?」という疑問を聞くことは多いけど、実は、生きていた時代が違っているよ。
2人は、絶対に出会うことはなかったんだね。
ティラノサウルスの能力値
強化系のパワー型って感じだけど、特質系も入っている雰囲気…。
ワンダーの想像やひいきも入ってるよ!
大きさ
ティラノサウルスは、最大の個体で、全長13メートルくらいだったと言われているんだ。
現代の地上最強の動物『アフリカゾウ』よりも大きいよ。とうぜん、人間では勝てるはずもない。
ま、ユニコーンガンダムの敵じゃないけどね!
ティラノサウルスの体重は、大きい個体で約8トン。
ジュラ紀最強の肉食恐竜と言われた『アロサウルス』はティラノサウルスより体がちょっと小さいが、体重がぜんぜん違うんだ。2トンと8トンで4倍も違う。
ティラノサウルスは重い。なので、実は走るのは苦手だったりするんだ。
攻撃力
文句なしの最強クラス!カッコいいよね!!
これはティラノサウルスの咬合力、つまり噛む力がめちゃくちゃ強かったから。
噛むときにかかる力は、最大6トン。アフリカゾウ1頭が乗っかるくらいの力だ。
自動車なら簡単にかみ潰せる、という話もあるんだけど、そりゃゾウが乗ったら潰れるね!
この噛む力で、獲物を捕まえて食べるとき、骨ごと噛み砕いて食べることが出来たんだ。ティラノサウルスの糞の化石には、粉々になった獲物の骨も混ざっていたんだ。
防御力
ティラノサウルスの皮膚は、ワニのようなウロコ状だったと言われている。
羽毛が生えていたという説もあったんだけど、最近の研究では、「羽じゃなくてウロコだった!」というものも発表されている。
ボチボチ硬いかなと思って、標準的な5にしたよ。
すばやさ
実はティラノサウルスは、走るのはあまり得意じゃない。
走る速度は時速19km。
ママチャリでちょっと頑張れば出る速度。原付バイクさえゲットできれば、逃げ切れそう!
最近では、「あれ?もっと足遅かったじゃね?」と学者の間で言われているらしい。
体が大きい分、そんなに素早く動けないんじゃないだろうか。重いしね・・。
かしこさ
ティラノサウルスは、恐竜の中でもかなり頭がよかったと言われてるよ。
知能レベルを示すとき、脳化指数という数値を使うんだ。
脳化指数の高さは、頭のよさの理由の一つとされているよ。
人間は7.4、イヌは1.2。そして、ティラノサウルスの脳化指数は2.3くらいと言われているよ。
その頭の良さから、ティラノサウルスは仲間と群れで狩りをしていたのではないか、という説もあるくらいだ。
特殊
あご(噛む力)、嗅覚(鼻のよさ)、この2つは恐竜の中でトップと言われている。
匂いで獲物を見つけ出し、ハイパワーあごで獲物を仕留める。
次の特徴コーナーでくわしく話をしよう。
ティラノサウルスの特徴
強靭なあご
このあごが、とにかくデカい!!
そもそも顔が1.5メートルと、人並みの大きさなのですよ。
そして、骨からもわかるように、顔のほとんどがお口です!!
このあごの大きさこそ、ティラノサウルスの攻撃力の秘密。
噛む力は車も砕くほどだ。
巨大な歯
ティラノサウルスの歯は、大きなもので30cmもある。そして、細かなギザギザがついている。
この細かいギザギザはセレーションといい、肉を噛んで、切り裂く役割をしていたよ。
ナイフみたいに使っていたんだね。
鼻のよさも、恐竜の中で1位!
ティラノサウルスの嗅覚(鼻のよさ)は、「恐竜の中で一番!」と言われているよ。
どこに獲物がいるのか、匂いで探していたとも考えられているんだ。
また、ティラノサウルスは走るのが遅かったぶん、積極的な狩りは得意じゃなく、匂いで恐竜の死骸を見つけてそれを食べていた、とも言われているよ。
でも、どのくらいの嗅覚をもっていたのだろう?
鼻のよさは、匂いを感じるための遺伝子(嗅覚受容体遺伝子)の数や、鼻粘膜の表面積が関係している。
ティラノサウルスは、嗅覚受容体遺伝子を620〜645種類持っていたそうだ。ちなみに人間は398種類、イヌは811種類だ。
ティラノサウルスに似た肉食恐竜たちは、みんな嗅覚受容体が多く、鼻がよかったと言われているよ。
専門的なことはともかく、現代の動物と比べると、ティラノサウルスの嗅覚は、ネコと同じくらいだったという説がある。
イヌには負けてしまうけど、それでも人間の10〜20倍、鼻がよかったんだね!
まとめ
ティラノサウルスは、大きくて、超絶強くて、頭が良くて、ちょっと体が重くて足が遅いけど、カッコいい恐竜です。
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